ダニーデンのオクタゴンから見える場所に移民であるスコットランド調による石造りの駅舎があり、自由に駅の中に入ることができます。
日本とは異なり駅の中は自由に行き来することが出来、列車に乗ってから検札があります。
それなりのペナルティはあるものの入場券を買わずに入って眺めてくるといった使い方も出来るのが嬉しいところです。

 

駅の脇には昔走っていた機関車が展示されています。雨風凌げるガラス張りであるは機関車としても嬉しいところでしょう。長期的にも保存をする上で天候に左右されにくいのはメンテナンス費用も少なくなるのは大きいところ。

 

扉を入ると引退したおじいさん。この機関士だった方でしょうか、機関車についての説明などを機関車の部品を間近に見つつしてくださるのはなかなか無いところでしょう、

 

そうこうしていると周りがちょっとだけざわめきだしました。
どうやらタイエリ峡谷を走る観光列車が入ってくるところでした。

 

昔は日本でも同じような光景をターミナル駅である上野駅などで寝台列車などが入ってくる際に見ることができましたが、列車もなくなり、ターミナル駅はほとんど無くなった今の日本では見ることもなくなりました。
無線で最後部に立った白髪のかっこいい女性の係員が停車位置までの距離を機関士とやりとりしながらゆっくりと入ってきます。

 

車両と車両の間は渡し板のみで走行中の車両と通り抜けはなかなか怖そう。
オープンなデッキがある列車はまだ乗ったことがなく、どんな気持ちなのでしょうか。

 

機関車の大きさもさることながら無骨さが日本との違いを感じるところ。

 

いよいよ線路を越える橋を渡り、駅へ入ります。

 

列車の後ろ側はわりとつるんとしています。

 

ホームの向こうには貨物用の車両が止まっていました。旅客は観光列車のみのダニーデン駅ですが、貨物の扱いはあるのでしょう。

 

ニュージーランドで一番長いと言われるプラットホームではありますが、残念ながら定期の旅客列車がないため使われることのないプラットホームが物寂しい気分になってしまいます。

 

スコットランドに行ったらこんな様式の鉄道駅に出会うことが出来るのでしょうか。古き良き時代の今にも汽笛が聞こえてきそうな雰囲気です。

 

DUNEDIN。なんともシンプルな駅標識ですが綺麗なアーチを描いた鉄骨と相まってシンプルなほうが似合っているようです。

 

なぜか足元に転がっていたのが連結器。なんかの重りにでも使うのでしょうか。

 

観光列車の起点としても使われていますが、現在は博物館のような昔の面影を残す観光スポットとして成り立っているダニーデン駅の駅舎。

見事な凝った内装で本当にこれが駅なの?と思ってしまう美術館や博物館のように作られているのがすごいところ。

 

近くで見ると博物館のような精巧な精度ではありませんが、それでも豪華な作りをするのが1900年始めにつくられた建築物の証でしょう。

 

2階が吹き抜けになっており、そのうえの天井がまた素敵。

 

2階の奥はアートギャラリー。

 

床はタイルが敷き詰められており見事な模様が縁取られています。

 

ちょうど中心には機関車の絵が見事な模様です。

 

物販も覗いてみましょう。ホイッスルがちょっと面白そうですが吹く場所がなく断念。

 

シンプルでかっこいいなと思ったのがこのキャップ。列車が走っていた時代に実際に被ってそうなキャップです。

 

駅舎の正面側に出てきました。柱が続く通路はなんでこんなに色気があるのでしょう。

 

駅なのか屋敷なのかはたまた城なのか。見事な駅舎でまだ定期旅客列車が走っていたことに見てみたいものです。

 

駅舎の正面には庭が整備されており、通路としてレンガが敷かれています。レンガにもそれぞれ文字や絵柄が書かれているのが見て取れます。

 

どうやらこのレンガ敷きを作ったのは誰、と。貢献した人の名前を書いているようです。

偉大な人々の足跡を見ながら旅を続けましょう。