ヴェルニー公園の端にあるヴェルニー記念館。幕末に横須賀製鉄所として開き、横須賀造船所を経て現在の横須賀港を形成する一大エリアとなる歴史として長くはないものの日本史を語る上で避けることは出来ない場所の一つです。

 

軍艦を見ながら汐入から歩くと(JR横須賀駅からはすぐ)ヴェルニー記念館が見れます。

 

ヴェルニー記念館の正面にあるのは戦艦陸奥に搭載されていた主砲である41センチ砲。写真で見ているとそれほど大きくは見えませんが内径は41センチもある立派な大砲です。

 

奥に見えたのは護衛艦いずも。大きさに驚きます。

 

中へ入ることにしましょう。窓に描かれているのがスチームハンマーのモチーフが可愛らしく見えます。

 

主な展示として横須賀製鉄所を率いたヴェルニーの功績の一つであるスチームハンマー。蒸気の力で熱い鉄を叩いて鍛造するもの。
こちらは電動で動く模型です。

 

実際に蒸気を発生させて動きを再現するもの。もちろんサイズと蒸気圧力からして3トンの圧力はありませんが動きを再現するには十分な教材。

 

現在は存在しない横須賀海軍工廠で建造された戦艦陸奥。スチームハンマーをで鍛造された鋼鉄も使用されているであろう横須賀にゆかりのある軍艦です。

 

メインである3トンスチームハンマーは国の重要指定文化財とされており、非常に貴重なものです。見上げると本当に大きな門型スチームハンマーはオランダで製造されました。

 

スチームハンマーを上から眺めることが出来る2階デッキへ登ることが出来ます。

人一人60kgとして耐荷重は300kgというところでしょう。

 

上から眺めると大きく非常に頑丈なものであることがわかります。小さなものが組み合わされて構成されるのではなく、大きな部品がこのサイズで組み合わされて動いていたことがにわか信じられません。

 

スチームハンマーのそばには鉄で作られる部品や治具が展示されています。

 


傍で放映されていた軍艦の建造風景にはこの金ハシなどで焼けた鉄リベットを投げ渡してそれを受け取るという映像が流されていたのは強烈です。

 

横須賀製鉄所で使われていた軍艦用のドッグは現在は横須賀海軍施設として使われており、ドッグ建造当初の姿を残したまま海上自衛隊、米海軍の艦船が整備されています。

見所も多いヴェルニー記念館は無料で入館できるのでまた横須賀へ来た際には立ち寄ってみることにしましょう。