飛行時間の長い国際線ではファースト、ビジネス、エコノミーの3クラスが設定されていることが多く、基本的には国内線と国際線の機材は分けられ国際線の機材が国内線をで運用されることはありません。ただし運用の都合でごく一部の国内線では国際線の機材を使用して通常の国内線としてフライトしている路線もあります。
ANAで国際線機材を使用しているフライトは合計6フライト。成田-伊丹のNH2179/NH2176、成田-中部のNH339/NH338、羽田-関西のNH100/NH93(一部)。
そのフライトではプレミアムクラスが設定されていないこともありますが、そのフライトはビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス運用の機材のためビジネスクラスを含む全てが普通運賃で乗ることが出来、ファーストクラスを含む3クラスの機材の場合はファーストクラスがプレミアムクラスに充当されビジネスクラスとエコノミークラスのシートが普通運賃で乗ることが出来ます。
成田-伊丹のNH2179/NH2176では77W、B777-300ERの3クラス運用機材でフライトします。

 

成田空港の国内線ターミナルは全てがバスだと思っていました。

 

国際線機材を撮りたいがためにあまり並ぶことない列に並び優先搭乗を待つことにします。羽田-伊丹と違いプレミアムメンバーはあまりいないのか列はほとんど伸びることがありません。

 

搭乗はHゲートから、なにやら扉の奥には階段がありバスへとは続いていません。

 

この手でパタパタと時刻を変えていくのもいずれなくなってしまうのでしょうか。

 

なんとHゲートからエスカレーターを登ってボーディングブリッジへと向かいます。
Hゲートは56番スポットと共用されており、扉を開け閉めすることで国際線へも、国内線へも転用できる優れもののスポットで現在毛増築されている羽田空港の第二ターミナルでも取り入れられるそう。

 

見えてきたB777-300ER、見た目は変わらないはずですが成田という地の雰囲気のためか伊丹へ飛ぶという感覚がありません。

 

いよいよ機内へと乗り込みましょう。

 

全長が37mあるA320がLCCで31列、全長が74mあるB777-300ERは42列。だいぶ余裕があることがわかります。

 

前から乗り込むことになるため、ファーストクラスを抜けていきます。いつかは乗ってみたいファーストクラス

 

今回は普通運賃でビジネスクラスのシートをアサイン。スタッガードで互い違いになっているためお互いの視線がぶつからない配置で長時間のフライトでも疲れが少ないのはかなりのメリットです。

 

優先搭乗のタイミングで機内に入ったこともあり、後続の一般の搭乗客が機内へ到着するまでクルーさんもまだまだ余裕がある状態。ここで思いがけない出会いがありました。
手荷物として持ち込んだスーツケースには「TEAM LUKE」のフライトタグをつけており、クルーさんがそのタグを見つけてルークオザワさんのお話しをすることが出来ました。そのクルーさんはルークさんとも何度かやり取りがありすごく気さくな方だとお話しが森狩り、後に写真展でその気さくさを実際に知ることとなるのでした。
やっぱり同じ「空とヒコーキが好き」というものがあるのでしょう、それも余裕があるフライトの醍醐味とも言えるものです。

 

スタッガードは足元のスペースが互い違いになっているため、フルフラットにして寝ることもできるシートで窓も2つ半ほど使えるのも空を楽しむのに嬉しいとこどがあります。

 

横幅はまあ広めかな、というところ。ただし足元が広いのがすごく良いところです。

 

モニターも大きく感覚でエコノミーの4倍ほどの大きさがあり、映画を見るにもすごく良さそうです。

 

足元も下にスペースがあるのと靴をぬいでオットマンとしても使えるのは足がむくみにくくすごく楽です。

 

列によって互い違いになっているため、前後は左側がシート部分となっています。

 

いわゆる後ろの席の足元となっているところが物を置くことが出来る場所となっており、地上走行時と離着陸時以外は物やドリンクを置くことが出来るのは本を読んだりする時にも便利に使用できます。

 

モニターのコントローラーやシートの調整が邪魔にならない場所にあるのも使いやすいものです。

 

安全のしおりにはあまり国内線と変わりはないようです。

 

シートの使い方があるのがそれなりにボタンがあるため必要なものでしょう。背もたれたけではなく、座面を変えてフルフラットベッドにすることができるビジネスクラスのスタッガードたるもの。

 

フルフラットにするためのボタン。

 

そして微調整するためのボタンとランバーサポートなどこれだけボタンがたくさんあればがガイドが必要なのは頷けます。
また、「DO NOT DISTURB」(起こさないで)のボタンがあるのも時差のある土地への移動、そして長時間の移動で疲れを残さないために乗るビジネスクラス、ファーストクラスではあると嬉しいサインです。ビジネスクラス以上は気付くことができるベテランクルーが担当してる場合も多いですが100%ではなく、意思表示できるのも良いところでしょう。

 

読書灯は向きを変えられて結構見やすい灯。

 

テーブルがかなりの大型でエコノミーの3倍ほどの大きさ、A4ノートPCを乗せてもまだ随分余る大きさです。

 

電源はUSB、AC100Vを取ることが出来るのは最近の仕様です。

 

そろそろ離陸が迫ってきました。夕方の成田空港を滑走路まで移動を始めます。

 

ニュージーランド航空のB787を見つけました。オークランドへはB787で行くつもりでしたが残念ながらB777で行くことになったのが思い出の一つ。

 

モニターも高精細で細かいところまで見えてしまいそう。

 

成田のホテルが見えます、ここまで近いとは思いもしませんでした。機会があればホテルに宿泊なりして飛行機を眺めるのも良さそうです。

 

離陸は16Rを使用します。丁度良い時間のフライトとなりました。

 

こんなに窓を独占できるのもなかなかできない機会です。

 

離陸後、右旋回で九十九里を見ながら海へ出ます。

 

奥に霞ヶ浦が見えました。夕日をバックにする霞ヶ浦もまた素敵なものです。印旛沼や霞ヶ浦、そして九十九里と千葉は水に関わる自然がたくさんありすごく素敵な絵を見ることが出来る県です。

 

高空の気流が安定しないため19000ft程度の低高度を飛行します。そろそろ夕暮れの時間です。

 

レベルオフして安定したためドリンクサービスが始まります。ビジネスクラスのシートといえど普通席での使用のため当然ながらサービスは普通席と同様に紙カップでの提供です。

 

昼間だったら窓の数が多いと眩しくて仕方なのないところですが、夕日の柔らかい日差しのため気持ちの良い光を浴びることにしましょう。

 

富士山を見るために右側の窓側席を選択しましたが時間までは気にしていなかったものの僥倖を感じます。
夕日で金色に光る雲に囲まれた富士山を見た時にはゾクゾクしました。これが35000ftだったらもう少し雲に阻まれたかもしれませんが低い高度のため横から光る富士山を見ることが出来た奇跡のタイミングです。

 

また太陽の位置は刻々と変わり中層の雲が夕日に染まってくる光のショーを楽しみます。

 

国際線用の機材は機内食も提供するためオーブンなども備えており、ギャレーは広くとられています。国際線のフライトであればこんな合間のタイミングにはギャレーにスナックやドリンクが置かれており、自由に頂くことが出来ますが国内線ではどうなんでしょうか。

 

いよいよ伊丹への着陸が迫ってきました。街の光も薄暮の時間はまた違った雰囲気を感じます。

 

次はこのファーストクラスのエリアに乗ってみたいものです。

 

さすがにシートも広く使えて楽そう。

 

さながら社長席のように見えます。

 

このシートでシャンパンを頂くのはいつになるのでしょうか。

 

改装された伊丹の到着エリアも明るくなっていました。

ヒコーキの旅もまた楽しくまた乗ることにしましょう。