コンデジのNIKON P310と一眼レフCANON EOS 80Dを使って旅行をして来ましたが一眼レフを飲食店で出して撮るのはどうしてもはばかられるものです。
P310が故障して次のカメラを、となった時に一眼レフの一回り小ければ目立ちにくい、そんな理由でミラーレスに手を出すことに。

実際に家電店等で触ってみたところ、FUJIFILMなどは思ったより大きく、小さいボディであるSONYは値段が高い。
そんな中で手頃な値段、かつ撮る際のストレスがまったくないカメラがGX7 Mark2でした。
展示品に付いていたレンズがLEICA ZUMMILUX 15mm F1.7、フォーカスも速く、暗いところも問題なくピントが合うという飲食店に持ち込むのにうってつけなカメラでした。

 

EVFがついていますがほとんど使わずにOFFにしていますがそれもモニターの性能が非常に良いため。
ZUMMILUX 15mm F1.7には金属のレンズフードが付属しており、これが非常に便利。望遠レンズでやりがちなフードを下にしてカメラを立てることが出来ます。
グラスをひっくり返してもカメラが濡れることはありません。

 

パンケーキレンズというわけにはいきませんが、それもF1.7という明るいレンズだからこそ。
ほどほどに重量はあるものの、レンズの明るさを体験すると戻れません。
このLEICA ZUMMILUX 15mm F1.7の大きな特徴として、手で回せる絞りリングがあるところ。OM-2NのZUIKO 50mm F1.4にも見られますが、昔はレンズに絞りリングが必ずあり、状況に合わせてレンズの絞りを合わせていたもの。
被写体を見ながら絞りを合わせてファインダーを覗いて撮るということに有効でとっさのシャッターチャンスに強いのが嬉しいところです。

 

ビューファインダーがチルト式であるため、高いところも低いところも撮ることに困りません。チルト角は最大90度。自撮りには厳しい模様。

 

フィルムカメラのOM-2N、初期のミラーレスカメラを牽引したPL-1、そしてGX7 Mark2。
40年の間に進化したものです。

比較的コンパクトに持ち運ぶことができるため散歩にも持ち出していろいろ撮ってみましょう。

 

[1/2000 F2.2]
花を撮る時にも非常に便利。最小焦点距離まで被写体に近ずくとかなり被写界深度が浅くなるため、少し絞るとシャープに写ります。

 

[1/60 F3.2]
少し奥行きも持たせるために少し絞ってみましょう。
周辺の光を拾って露出を平均化するため、EV+1くらい露出補正をすることが多くあります。これは補正なし。

 

[1/60 F3.2]
EOS 80Dの時に感じた被写界深度の浅すぎるように思えた問題は解消、レンズのサイズが大きくなるに従って被写界深度は狭まっていくこともあり、ちょうどよい具合に写ります。

 

[1/60 F1.7]
表面だけ写せばよい時は開放のF1.7で撮ってしまってもよさそう。

 

[1/50 F1.7]
開放で撮る際は後ろが邪魔な時くらい。どうしてもグラスとボトルを撮りたいときには少し絞り込むとちょうどよく感じます。

 

[1s F4.5]
GX7 Mark2のよいところは夜でも不満なくピントが合い撮ることができること。
月が綺麗な際に撮影に出たシーンを撮ったもの。
東京都内とはいえ、20時くらいに空が明るく撮れるという感度の高さを持っています。

 

[1/60 F2.5]
料理中や食べている際のシズル感や躍動感も切り取ることが出来るのもチャンスに強いところです。

 

[1/60 F1.8]
自転車で走っていた際にふと見つけた風景、サドルにまたがりながらもブレることがなく撮ることが出来ます。

 

[1/10 F1.7]
暗いバーでも。奥の光があるためEV+3 1/3ほどの露出補正をしています。
こんなときでもビューファインダーを見ながら補正の効果がわかるのはミラーレスの大きな強みです。
もちろん80Dでもそうですが最近の一眼レフはビューファインダーで撮ることが出来るモードを備えており、補正の効果がわかるモードもあります。

 

[1/60 F1.8]
どこまで被写体に寄るかで異なりますが、少し離れた場合には開放付近でもちょうどよい被写界深度になります。

 

[1/1300 F7.1]
晴れた昼間には結構絞らないと露出オーバーになります。メカニカルシャッターと電子シャッターのみの2通り選ぶことが出来ますがもっぱらメカニカルシャッターで撮影。メカニカルシャッターの場合はシャッタースピードは1/2000が限界。その分絞りで対応することとなります。

 

[0.4s F1.7]
肉眼では見えなかった空の赤い色まで撮ることが出来ます。

 

[1/8 F1.8]
手持ちで夜景まで撮ることが出来るカメラはなかなかないように思えます。ボディ内の手ぶれ補正機能の威力を感じることが出来ます。

 

おすすめポイント

ミラーレスカメラの中では比較的コンパクト
一眼レフユーザーとしても不満なし
ビューファインダーがチルトすることで撮影の幅が広がる
暗くてもピントがしっかりと合う

PanasonicのLUMIXはカメラ好きなGeekなどはあまり選ばない目立ちにくいカメラですが、突出したポイントはない分、平均的に質と性能が高いカメラだと感じます。
ただ思っていた以上の色が乗ることもあり、結構変態カメラかも、と。

散歩に持って行きたい、飲食店で料理の写真を撮ってSNSに乗せたい。なんていうユーザーにもオススメしたいカメラです。