2015年に購入した第6世代のipod、バッテリーの劣化によって使用時間とバッテリーの膨らみによって画面が押し上げられてしまう事象になり、そのまま使用するには危険と判断してバッテリーの交換を行うことにしました。
Appleにて交換をすると8800円。iPodの値段からすると買い換えても良いほどの高額な設定。ただ新しい第7世代のiPodがなかなか出ないために買い換えをするにもできないというジレンマ。Amazonにて1495円でサードパーティの交換用バッテリーが販売されており、どちらにせよ保証期限も切れているiPodはちょうど良い交換部材として使うことができます。

 

今回使ったのはアイポッドタッチ 第6世代 電池交換セット、意外とコンパクトなパッケージで配達されます。

 

このセットの優秀なところはバッテリー本体に加えて、画面を引き剥がすための工具、ドライバーも付属されています。

 

吸盤、ヘラ、ピック、ドライバーと不足がない工具の揃え方です。この吸盤が良くできておりハンドメイドだと思われますが吸盤に指をかけるためのリングがつけられているため、iPodの画面を本体から分離する際に力をかけやすいように加工されています。

 

バッテリーもびっくりするほど薄くてびっくり。容量は1043mAh。Apple製品は総じてバッテリー容量が小さいものが多いものの、専用設計で電力消費を抑えているがために実現できたのだと思われます。

 

バッテリーの劣化によって画面が浮いたiPod本体。画面が浮いているためホームボタンが凹んでしまっているのが見えます。

 

浮いてしまって完全に隙間が空いてしまっています。隙間から画面の光が漏れるという有様。

 

さて、作業を始めます。本体の上側が画面とケーブルで接続されているため、ホームボタンのある下側を開きます。
吸盤はホームボタンのすぐそばに貼り引っ張ります。

 

吸盤を引っ張り画面と本体の隙間があいたところにピックを差し込んで画面をめくっていきます。

 

ピックで刺し込み、ヘラを使ってテコの原理でめくるのがやりやすい方法です。

 

画面と本体の間にはプラスチックの枠がついており、爪がで画面に止められています、
爪をすこしコジルようにすれば外すことができますが、膨らんだバッテリーによって爪を圧迫していたためにかなり苦労して外すこととなりました。

 

本来平なバッテリーを抑える金属カバーがバッテリーの膨らみによって歪んでしまっています。

 

ネジ14本でカバーが止まっていますが、バッテリーが膨らんでいる場合にはバッテリーによってカバーを押し上げることでネジに圧力がかかっているため、ネジが飛ばないように注意が必要です。
また、ネジが微妙に長さが異なるものがあるため、外した場所がわかるようにネジを並べて置くことで戻す時に迷わずに済みます。

 

カバーを開けると出てきた膨らんだバッテリー。恐ろしいほどに膨らんでいます。

 

絶縁テープを剥がしてはんだごてで温めながらバッテリーの端子を剥がします。
強力なテープで接着されており、タグを引っ張ることでテープを剥がすことができます。

 

どうしても2枚あるうちの1枚がタグを引っ張れなかったため、力技で本体からバッテリーを引き剥がします。

 

三つの端子でバッテリーと基盤が接続されています。
端子ごとに2つの穴が開いており、穴から下の基盤へハンダが流れるようにすることが必要です。
細めの先のはんだごてを使うのがやりやすいと思います。

 

接続した端子へ絶縁テープを被せ、両面テープなどでバッテリーと本体を固定します。

 

バッテリーのカバーを被せたあと画面をはめ込むことで完成です。

ホームボタンを先に入れることを忘れずに。

 

まとめ

・ネジが飛びやすいために外す時に注意。
・ネジの長さが異なるものがあるため、外した形に並べると戻しが楽。
・はんだごては細い先のものが楽。
・ハンダを流し込む際にこするように穴から入っていく。