2017年11月17日から20日にかけて台湾の南港展覧館で台北国際ワイン&スピリッツ祭(2017 Taipei Int’l Wine & Spirit Festival)が行われました。

併催として「台灣國際咖啡展(2017 Taiwan Int’l COFFEE SHOW)」が行われています。

台湾および世界のワインとスピリッツを楽しむ、そしてプロの技を知って欲しいというコンセプトのお祭りとなっています。

ここでのワインとスピリッツはぶどう酒というより醸造酒と蒸留酒といった幅広いカテゴリーでの紹介でぶどう酒、ウイスキー、ビール、そして日本の「酒」が一つのカテゴリーとなりつつあります。

 

東北大震災では津波の映像が衝撃的でどうしても海側の被害ばかりが取りざたされますが、内陸側の酒蔵も蔵が崩壊、原材料である米が手に入れにくくなったりと日本酒を取り巻く事情も変わってきています。

福島、宮城、岩手、そして青森、秋田、山形、米どころであり、酒どころでもある東北、そして忘れてはいけないのは東北の南側である北関東、茨城と栃木。この2県も美味しい酒を作る蔵がたくさんあります。

 

蔵人も熱心にお話をされ、台湾の人も熱心に聞き入っている場面をよく見ることができました。

 

自然酒であるいわゆるビオの日本酒を作り続けている福島の仁井田本家さんもしっかりと大きく紹介されています。

 

普段慣れている日本酒の文字も繁体となることでちょっと新鮮に思えます。そのうち日本酒も逆輸入版のラベルがもてはやされる場所も出てくるのでしょうか。

 

菊水の方も素敵。

 

こんなシーンは、完全に酒蔵が多い町の個人の酒店を覗いたような気分になります。

 

会津の末廣酒造、熱心に燗をつけていたのが印象に残ります。ほんの数度で味も香りも変わってくる日本酒、もっと飲んで欲しいものです。

 

 

日本として、台湾に一番近い沖縄の泡盛。白酒を飲む文化がある台湾では実際の距離も、味としての距離も少なく馴染みがあるようです。

 

台北のウイスキーメーカー「凱達格蘭酒業」でごぼうや人参などを漬け込んだ蒸留酒、ラベルに目を惹かれます。

 

こちらのウイスキーが本業です。

 

こちらは国外のウイスキーを1杯いくらで試飲するブース、みなさんゆっくりとされている様子。

 

ぶどう酒も多くのブースが出展されており、首から下げるワイングラスを売っていました。

 

目的は台湾国内の酒類、クラフトビールが出ているので少し頂くことに。

 

festival限定のビールも小麦をつかったヴァイスタイプでグレープフルーツのような香りが特徴です。

 

台湾では結構蜂蜜を使ったものが多く見られ、このビールも蜂蜜をつかったもの、想像通りで一番売れているビールのようです、甘いけどアルコール度数は7%!!

 

デュンケルも濃すぎずにさらっと飲めるタイプです、ドイツタイプのビールが多く見ることができました。

 

こちらは別のブースですが、USパイントのグラスと名前からしてアメリカン、かなと思いつつもヘーフェヴァイツェンがあります。

 

タップを撮っていたら、ブースのお兄さんがピースサインを。おちゃめな台湾人、大好きです。

 

この辺がプロの技、デキャンタージュの実演をしてくれます。もちろん本物のワインで。

 

今回、初めての国外での取材を敢行し、日本とは異なる供給と需要の関係を見ることができました。これからの各国からの紹介も乞うご期待。