台中から東に約1時間、台湾茶の生産地でもある南投県にある埔里は戦前は日本酒工場でもあった場所が現在はウイスキーも含む一大酒工場としてTTL埔里酒廠が中心に構えます。

 

台中からのバスを降りると目の前にある門。台中からはだいぶ山の上がって来るため、高い場所特有の空の青さが気持ちいいものです。

 

バス停側にある酒売り場と建物はどうやら以前使われていた建物のようです。古い建物特有の哀愁を感じてしまいます。

 

製造された商品が展示されていたであろう場所は現在は締め切られています。

 

展示されていた写真を見て行くと幾度となく火災や地震に見舞われているようです。その度に復活している重要な酒工場でもあることが伺えます。

 

昭和を感じるような古めかしい階段も味があります。階段の裏側は骨があるものの結構薄く作られており、普段日本に住んでいて頑丈なものばかり見ているとちょっぴりと不安になることも。

 

中国語での記載ではありますが、どちらへ向かえばいいのかがわかりにくい表示も南らしい雰囲気を感じます。

 

ショップには酒工場ならではの酒粕を使った化粧水や洗剤があったりと、日本でもキリンビールや朝日ビールが酵母を使った栄養剤を販売したりとしており、発酵技術を使った副産物もこれからも開発されていくことでしょう。

 

工場側へ行ってみましょう。
車の動線はありますが、人の動線は全く考えられていない入り口でどこから入るのかが迷ってしまいます。

 

さながら駐車場を突っ切るような形で入り口へ向かいます。

 

さすがに工場そのものではなく、展示と販売を中心とした建物。酒の都「埔里」と言われているようです。

 

販売エリアを見るとまず目の前には玉山の名前が。玉山は台湾で一番高い山で南投県にあります。

 

数々の賞を取った商品たちはボトルの形が様々で見ていて飽きません。

 

底の厚いグラスが白酒に合います。

 

石鹸やシャンプーなど酒由来の材料から作られたものもたくさんあり、石鹸は10個買うと2個のおまけがつくようです。

 

こちらも酒の醸造技術を使った化粧品と健康食品、アルコールを作るということは生物と化学の力を使うことで同じ研究技術で美容や薬学にも応用出来るんです。

 

酒があればつまみも欲しくなります。

 

試飲のブースに群がる人々、平日のため少ないのですが休日はもっと増えることでしょう。

さて、酒文化館へ行ってみることにしましょう。