ダニーデンに来た理由の一つ、ニュージーランドの南島でビールといえばスパイツと呼ばれるほどの名高いビール。
創業140年を超える歴史がありsouthen manのキャッチフレーズがある通り、好きなビールをスパイツと答える人がいたら南島を愛する人だと言われるくらい南島に根付いたビールの一つ。
なかなか日本で見ることはできませんが質の高いビールが作られている醸造所です。

 

旅へ行った先で醸造所見学(ブリュワリーツアー)に参加するのが最近の恒例となりつつあります。
ニュージーランドブリュワリーとして看板があるのもなかなか大物感が漂います。

 

醸造所の裏で見つけたハートの形に見える家々。ちょうどバレンタインデーだからというわけではありませんが、ちょっとだけ幸せをもらうことに。

 

醸造所は坂に建っており、どこから見ても傾斜がある場所。坂の町ダニーデンらしいところがあります。

 

ふと外に見つけた給水機。寄付方式で好きなコインを投入します。醸造している水を飲むことが出来るのはそのビールや酒を好きな人の人間にとって嬉しいものです。

 

懐かしい銅で作られたコックに色気を感じます。

 

前日の模様

今回はこちらからショップへ。
WEBで予約できる枠がなかったためカウンターで枠がないかを一応聞いてみようかと。

 

残念ながらやはり予約枠がないため翌日分を予約することにしました
バレンタインデーだから予約が一杯というわけではなく、クルーズ船が2隻も到着していたために各所の予約が一杯であったのがことの真相。

 

諦めて店内を物色します。ほどほどにシンプルなロゴ入りのビアタンブラー。ALE HOUSEでペンダントライトとして下がっていたタンブラーです。

 

グラスも気になりつつ。

 

ロゴいりのクーラーボックスもなかなか欲しくなるところ。
飛行機で荷物の制限があるため買うことはできませんでしたが(レンタカーなので空港までは持って行くことは簡単)

 

当日のツアー

支払いは前日に済ましており、名前を告げるのみでパスを渡されます。(いいのか?)

 

いよいよツアーの入り口をくぐります。カンパニーカラーの明るいブルーが目立つ入り口にわくわくしてきます。

 

中にはツアー中にあ付け入れるロッカーがあります。マジックの手書き感溢れるロッカー番号がクラフトらしさを感じることができます。

 

ロゴが表示されているモニター。この前でスパイツ醸造所の歴史やツアーの注意事項などが説明されます。

 

まずはエレベーターで最上階へ登ってからだんだんと降りながら見ていく方式で登りがないのはありがたいところです。

 

まずはビールの材料である麦芽の工程を。麦芽が入っていなかったらビールをなのってはいけません。

人形がいるのは初めて目にする光景。

 

昔は樽を使っていたため樽の製作工程があったのも初めて。ワイナリーやウイスキーを作る場所では熟成工程は樽をメインにしているため工場で樽を加工しますがビールの醸造所で見たのは初めてです。

 

 

今回のツアーの案内人。なかなかのジェントルマンです。ダニーデンの街の成り立ちを説明しているところ。

 

オクタゴン(8角形)を中心に街が作られていることがはっきりわかる光景。イギリスでは教会を中心に街が設計され、形成されるためこの地図のような街になることが多くあります。

 

だんだんと狭い階段を降りていくことで醸造所内を巡ります。

 

醸造所が受けた賞などを展示していますが「JAPAN」の表示があります。

ジェントルマンからどこから来たかを聞かれ、国名を答えると記載の場所を指してくれるという楽しませ方も忘れていません。

 

創業当時の醸造所のメンバーの写真があるのがらしいところ。

 

ビールに必要な材料。麦芽、ホップ、水。以上。

ベースとなる麦芽を水で煮出したエキスと香りと防腐効果のあるホップ。ホップも香りが強いものから苦味が強いものなど種類や生産地によって香りや味わいが異なり、ニュージーランドも有名なホップ生産地があります。

 

麦芽は大麦を発芽させたうえで乾燥させたもの。大麦のでんぷん質が水分を与えて発芽することででんぷん質が糖質となり、甘みが出て来ます。その糖質が発酵することでアルコールとなりビールができます。

ここでは麦芽を破砕してエキスが出やすいようにするミルエリア。

 

見るの模型を使った工程の説明。うまく考えられています。

 

パラパラ漫画のように絵が出てくる作り。

 

麦芽を作る過程でどの程度までローストして乾燥させるかでビールの色や味が変わってきます。麦芽はこのまま食べても甘みがあって美味しく食べることもできます。

 

スパイツを擁するライオンネイサンカンパニーでは自家製ビールを作ることができるキットも販売。日本でも東急ハンズなどで見かけることができます。

 

ミルエリアの傍に研究室があります。

 

文献を書くタイプライターや電話など、今となっては見ることのできない光景があります。

 

学校の理科室にあったような実験や研究するための器具があります。

 

また一つ降ってエキスを煮出すエリアへ。

 

こちらでも麦芽からエキスを煮出し、エキスを漉して、冷やすまでの工程をタンクの形を使ったモニターで説明。

 

タンクを覗くこともできます。

 

タンクの中は当たり前のように広々と。

 

昔は加工のしやすい銅を使うことも多く、よく磨かれたタンクを見ることができます。

 

ビールの製造工程の説明は終わり、南島の男の(southen man)の夏の生態の説明を。

やっぱり夏はビーサンを履いてBBQとビールが必要との結論。

 

展示エリアもなかなか趣向をこらしてあります。

 

過去からのCMを見ることができるモニターがあり、日本ではなかなか見ることができないユニークなCMばかりで見続けたいようなものばかり。

ニュージーランド航空の登場時の説明ビデオといい、楽しい映像がニュージーランドでは多いように思えます。

 

はやくスパイツを飲もうよ。と訴えかけられています。

 

飲む前に、現在の製造現場にあるタンク。この中に出荷前のビールが入っています。

 

ケグに直接タップが繋がっている模型。ガス管がないのが気になりますが、あくまで模型。

 

いよいよお待ちかね、最後にはビールの試飲タイムが。

スパイツでは最初にグラスを配られ、それぞれにお決まりのビールを注いでもらい説明を聞きつつ味を確かめて行きます。

 

ここで重大な問題が。

「I’m Driver」

そう、この後にダニーデン空港までレンタカーで戻る必要があるため飲むことができなかったのです。

じゃあなんでこのタイミングなのかは、ペンギンが第一目標のためとクルーズ船による予約が一杯であることにひきづられてこの午前中になったのでした。

 

舐めるだけにとどめて相方に全て飲んでもらうという悲しい状況。

 

試飲部屋にも仕込み水のコックはあり、自由に飲むことができます。

 

説明が終わればあとはビールは自分でタップから注いで飲めるというフリータイム。いろいろと面白そうなビールもたくさん。

 

量り売りができるものもありましたが、残念ながら飛行機では漏れそうな点もあり断念。

 

タップの先に泡になりにくいように延長パイプが付いているのはよく考えられています。グラスと違って泡にならないように注ぐのはなかなか難しいものです。

 

シールだけもらえないか聞いてみてもよかったかもしれません。

 

ALE HOUSEでも美味しかったSUMMITを買って行くことにしましょう。

 

ビールの出荷作業を眺めつつ旅は続きます。