伊丹空港の32Lエンド、丹波の山々を奥に見る飛行機の写真で有名な千里川土手。なだらかな山に家々の光が映り、なんとも幻想的な光景ゆえ、写真ばかりではなく近隣のデートスポットともなる千里川土手ですがここしょーさんのヒコーキで行って帰るというミッションが出来ることが背中を押したため機材を背負って(転がして)いくこと。
機材はCanon EOS80D + EF S18-135mm F3.5-5.6 IS USM

 

千里川土手は阪急宝塚線 曽根駅からおよそ1.5km、歩いて20分程度の場所にあります。住宅街をひたすら歩く不安になりそうですが、不安であればタクシーを使うと良いかと思います。

 

夕方のラッシュ時には3分置きに着陸があるような頻度で見ていて全く飽きません。
本来であれば暗くなる直後の時間帯が一番撮影には適した時間帯だと思われますが都合により暗くなってからの到着。
カメラをセットして撮りながら現場へ向かいます。

 

まずは通常のシャッター優先モードセッティングで撮ったところ[F5.6 1/160 ISO10000 EV+1 1/3]
ISO制限を解放して撮ったところISO10000まで上がってもライトに引かれてこの暗さ。
どうしてもスポット測光だとこうなります。

 

滑走路に向けた場合には[F5.6 1/250 ISO10000 EV +3]。どうしても滑走路のライトに引かれます。

 

ライトに引かれるため[マニュアルモード F5.6 1/8 ISO10000 EV 0]のセッティングで再度滑走路を。
これならいい感じに滑走路が見えそうな明るさに持っていくことができますが奥がちょっと明るすぎ。

 

次は[マニュアルモード F5.6 1/13 ISO10000 EV 0]、これならちょうど良い明るさに思えます。

 

同じセッティングで飛行機を撮るともうちょっと明るいほうがいいかなと。ただ動く飛行機を撮るにはどうしてもブレが生じてしまいます。

 

滑走路へ進入する場面を[マニュアルモード F5.6 1/13 ISO6400 EV 0]、これなら完全に止まった瞬間を狙って1/4くらいで撮るとISOを下げることが出来そう。

 

離陸滑走を開始した場面で[マニュアルモード F5.6 1/13 ISO6400 EV 0]、撮ることはできましたがレンズの長さが足りず。300mmくらいでエンジンブラストの陽炎を写しこみたいところ。

 

32Rに着陸する小型機もわりと頻繁に来ます。[マニュアルモード F5.6 1/13 ISO6400 EV 0]
空港自体がほどほどに明るいためなんとか撮れますがもっと明るいレンズが欲しいところ。

 

32Lの大型機に目を戻しましょう。スローシャッタースピードだとどうしてもブレが出るため滑走路に焦点を合わせて飛行機のブレは作品として残すのもアリ。
[マニュアルモード F5.6 1/13 ISO6400 EV 0]

 

飛行機自体は暗く見えても滑走路と滑走路の光を反射する機体の腹に色気が出ます。
[マニュアルモード F5.6 1/13 ISO6400 EV 0]

 

千里川を挟んだ向かい側にも撮影をする人が集まっており、飛行機の着陸灯に照らされた影も素敵です。
[マニュアルモード F5.0 1/20 ISO6400 EV 0]

 

明るい時であればなんでもないカットですが、主翼の付け根を支点に前後に被写体が移動することによって生じる流れ(ブレ)が意外に素敵。
[マニュアルモード F5.0 1/20 ISO6400 EV 0]

 

これまでは人の目で気持ち真っ暗ではなかったように見えましたが本格的に真っ暗になったためISOを少し上げます。
さすがに粒子が見だつように。
[マニュアルモード F5.6 1/13 ISO12800 EV 0]

 

滑走路はぶれてしまいますが、飛行機へ焦点を持っていきます。
もう少しレンズの焦点距離を短くしても良かったかもしれません。
[マニュアルモード F5.6 1/13 ISO12800 EV 0]

 

B-787の証である尾灯が明るく光ります。
[マニュアルモード F5.6 1/13 ISO12800 EV 0]

 

進入してくるDHC-8-Q400、これが幻想的な画となるとは思いもしませんでした。
[マニュアルモード F5.6 1/13 ISO12800 EV 0]

 

2対のプロペラが円形に光り、ジェットとはまた違った幻想的な画となったのでした。
[マニュアルモード F5.6 1/13 ISO12800 EV 0]

 

滑走路のブレを低くするためにシャッタースピードを気持ち上げましたがさすがに気持ちで厳しいところ。
[マニュアルモード F5.6 1/20 ISO12800 EV 0]

 

機体のペイントの白さの違いでANAよりJALのほうが撮りやすい部分はあります。
[マニュアルモード F5.6 1/20 ISO12800 EV 0]

 

離陸時の進入する場面がスピードが遅く撮りやすいように思えますが、ライトで照らされているわけでもなく、光が回っておらずに意外と撮りにくいように思えます。
[マニュアルモード F5.6 1/20 ISO12800 EV 0]

 

ギラギラした機体の反射を撮りたいものの、レンズの長さ、明るさともに足りずにこれが限界。
[マニュアルモード F5.6 1/20 ISO12800 EV 0]

 

さらにISOを上げて機体を狙います。完全に滑走路は流れていますがこれがもっと粒子が細ければ見れるものがあったように思えます。
[マニュアルモード F5.6 1/20 ISO16000 EV 0]

 

スピードが遅い離陸進入時も比較。
[マニュアルモード F5.6 1/20 ISO16000 EV 0]

今回持ち込んだCanon EOS80D + EF S18-135mm F3.5-5.6 IS USMで大体使えそうな条件は[マニュアルモード F5.6 1/13 ISO12800 EV 0]、光に引っ張られなければISOを自動にしたいところです。

今回の初めてのナイトミッションで欲しいと思ったのは300mmのF2..8のレンズ。シャッタースピードを1/30から1/60程度まで上げることで飛行機と滑走路を止めることが出来そう。

薄暮の時間帯に再度千里川土手に行くことにしましょう。