池袋のサンシャインシティでスペインワインおよび、ワインをベースとした酒を取り扱ったワイン祭りが行われました。

出品内容として大きく分けて4つ。

スティルワイン
cava(スパークリングワイン)
シェリー(酒精強化ワイン)
ブランデー

出展社は20社にも及び、飲めるワインも148種類にもなり全部試飲するにはなかなかハードルが高いイベントでもあります。

ワイン売り場へ行ってもなかなかスペイン産のワインの割合はまだまだ小さく、選ぼうにもなかなか難しくもありますが、美味しいワインを見つけて取り扱う店舗を探す材料としてもなかなか良い機会でもあります。

インポーターが出展するということは取引のある店舗を紹介してもらうことも可能、そんな機会を大切に。

 

入り口とは逆側から見た所、まだ入場者も少ない時間帯でしたが盛況さを感じることができます。

 

グラスは500円、もちろん自分でお気に入りのグラスを持ち込むことも可能です。

ミネラルウォーターが各ブースやフリースペースに置いてあり、ワインの試飲ごとにグラスをすすぐことができるようにもなっています。

 

シェリーを取引する際においてサンプリングを行うために発展してきたワインやシェリーを樽から取り出す柄杓の役目をするベネンシア、それを取り扱う人をベネンシアドールと呼びます。

イベント内ではベネンシアドールの資格をもった方々によってシェリーのテイスティングや、ベネンシアの体験が出来るブースもありました。

 

ベネンシアたるシェリーを集めたブース、シェリーのみは各社のブースではなく専用のブースに取り揃えられています。

酒精強化ワインであるシェリーだけあり、ワインとの間に飲んでしまうと若干味わいの強さに次のワインに進めなくなるもの。よく考えられたブースの並びとなっています。

 

手前がベルモット、まだまだ取り扱いが少ないものですがイタリアやフランスのベルモットより濃厚に感じ、インスピレーションがいろいろ湧きそうな味を感じることが出来ます。真ん中がブランデー、ベルモットもブランデーもシェリーメーカーであるルスタウで作られています。

 

二つのブランコ(白)と赤、おすすめは絶対白。かちわり氷を入れたグラスで暑い時期に飲みたいベルモット。

 

面白いと思ったのがブラインドテイスティングしてスマートフォンで投票をするもの。QRコードを読み込んで投票することで原則一人一票と制限でき、集計も自動的に出来るもの、どんどん使って見て欲しいもの。

 

生産者ではありませんが、インポーターと話しながら買うことが出来るのは大きな魅力です。

 

もちろんフードのブースもいくつか出ており、ポテトサラダとトルティージャを頂きましょう。

 

アルガムがシラーとセンシベルとぶどうの違いを感じることができたのが面白いところ、センシベルのさらっとした感じがいろいろな料理に合わせやすそう。味噌とも相性が良さそうです。

 

ベネシアンドールの連続写真を。

ちょろりとグラスに入るところから。

 

 

 

注ぎながらグラスを下げていきます。

柄杓の先は水平に近く、シェリーの流れはそのまま垂直に落ちていきます。

 

どんどん下げて行って。

 

最後になくなり切る手前でベネンシアを動かして流れを切ります。

 

もちろんベネンシアの体験をしました。彼に教えてもらうことに。

 

鏡のように右利き、左利きを器用に使い分けて教えてくださるスゴいベネンシアドール。

 

体験の後。ブルーシートで保護されています。なかなかスペイン料理店へ行っても自分で体験をすることは出来ないものを経験できました。

 

投票の結果。同一票なんでしょうけれど、わかりにくいのがちょっと残念。

ちなみに投票したのは「H」

 

なかなか楽しいスペインワイン祭り、まだまだ単なるワイン好きの割合が少ないように思え、もっとスペインワインの広がりを期待することができるイベントでした。