台北でお茶を買うことを調べるとまず出てくる「林華泰茶行」は大橋頭站から10分ほど。お茶の問屋でもある「林華泰茶行」はあとからあとから大量に買う人が途切れず、良い意味でピンキリの振り幅が大きい商品を扱っています。もちろん卸から小売まで対応してくれるありがたいところです。

 

すぐ近くに少し綺麗目のお茶屋である林茂森茶行があり、どうやら関係ないお店にようです。こちらの「林華泰茶行」本家だそう。

 

扉をくぐると工場のような空間にドラム缶ほどの大きさの茶缶が並んでいます。茶缶ひとつひとつに茶葉がほぼ満杯に近い量が入っています。100キロ近くはありそう。この飾らないところが問屋らしいところでもあります。

 

棚には茶壺や茶筒があり、小売するときにも使えそう。無造作にも思える積み方がされていますが、引き取り待ちの一時的なもの。その場で買っていく人も多いことから見えるのはごく一部。一体どれだけの量の茶葉を1日に売るのか聞いてみたいところです。

 

同じ茶葉でもグレードなどによって価格が異なり比較もすることができます。缶の表面に書いてあるのが1斤(600g)あたりの価格。1/4斤での販売もされています。

 

蓋を開けて貰ったところ当然ながら茶葉の山。金萱茶のミルクに似た甘い香りが茶葉のままでも漂ってくるよう。台湾や中国の茶葉は刻んでないため茶葉の形がそのままで茶葉にする工程で丸くすることでコロコロとした形となった茶葉が出来上がります。これを茶にすることで微粉がほぼなく、急須から茶器に移す際にも濾すことなく飲むことが出来ます。
茶葉をそのままタンブラーへ入れて持ちあるくことができるのはメリット。

 

メニューはありますが、ここにあるのはごく一部。店内にある缶の蓋を見て歩くか、スタッフに聞いてみるのがそのときに一番美味しい茶葉を見つけることが出来ます。一部では台湾語(中国語)が出来ないと相手にしてくれない人がいると聞きますが英語や日本語が出来るスタッフがいるようで今回は英語が出来るスタッフに会うことが出来ました。

 

茶葉を入れるしっかりした袋、この留め方がすごく実用的。風で舞うこともなく取りやすい方法です。袋に詰めるようなモノを売る際には真似してみましょう。

 

香片はいわゆるジャスミン茶ですが、結構強めのジャスミン香がする茶ではなく、淡い香りで道端でジャスミンの木を見つけた時に感じる香りそのままで、自然な香りを感じることが出来ます。ジャスミン茶は好きで中華街で仕入れていましたがこの茶葉を飲んだら戻れないくらい。決して上質とかの類ではなく、あくまで普段に飲めてしつこくないのが良いところです。

 

香片を開けてみらったところ。金萱茶とは異なり軽く刻んで縒りが入っています。それでも結構大きめな葉なのがわかるほど。ジャスミン茶は好きですがはじめは台湾であまり買おうとしてこなかったものの、見せてもらったらすごく綺麗な茶葉で香りも自然でついつい頼んでしまいました。

 

半斤を3つ買っても1000NTD行かないという安さ。普段飲むにもちょうど良い値段で仕入れに行く価値があるお店。スタッフの手際も非常に良く、空気が入らないように袋に詰めた茶葉を機械を使うことなく空気を抜いて綺麗にまとめるやり方は真似したいところ。使ったテープも2箇所のみ。こんな風に詰められるんだと思えるやり方でシール機で止めればいいのではなく、非常に合理的な留め方です。

 

隣の茶屋とは違うと。日本語での記載が。
さて、旅はまだまだ続きます。