2019年10月に開業したインターコンチネンタルホテル横浜ピア8。ピアとある通り埠頭にあり、港を望むことが出来るのが特徴です。みなとみらいなどの高層ホテルから望む横浜港を想像しがちな横浜にあるインターコンチネンタルホテル横浜ピア8は5階建ての建物の2階の一部と3階から5階をホテルエリアとして占有しており、低層だからこそ港の雰囲気を感じとることが出来るのが素晴らしく感じるポイントの一つです。
入り口はしっとりとした作りでシンプルに見えるもののいいなと思わせるもの。もちろんここから先は宿泊客のみが通ることが出来るのがセキュリティ上も嬉しいもの。
扉をくぐると現れる螺旋階段が艶やかな曲線とシャープな直線で構成され、これだけでも作品になりそうなもの。もちろん横にはエレベーターが設置されています。
チェックインはカウンターではなく、ソファに座りながら出来るのがちょっとしたシティホテルとも違います。
入り口には荷物やコートをかけることが出来るエリア、土足で家を歩く国々では入り口でコートを脱いでホコリを持ち込まない作りになっていることが多く、一般的なホテルでも入り口近くに荷物掛けはありますがこちらは大きなものでも置くことが出来ます。
コートかけの下には靴磨きとコート用のホコリ取り。
引き出しも革製でなにか懐かしいとあるものを感じさせます。
入り口からはバスルームを挟んでベッドルームへ。バスルームは手前、奥にそれぞれ扉があります。
ベッドなどの違いはありますが海に面した部屋と、中庭に面した少し広めな部屋の2通りあり、今回は海に面した部屋を選択。3階からの景色は目の前に綾波を見ることが出来るのが新鮮。
ベットも非常に寝やすく寝心地が良いものです。今までで一番絶妙な感触のマットでぐっすりと寝ることができました。
このベッドサイドのライトが革も使われており、旅を思わせる、そして形からは船で使われるように思わせるものがあります。
ライト類のコントロールや電話もデザインが統一されています。USB2Aの電源も同時にあり、充電にもこと欠きません。
テレビにはビデオやルームサービスまで機能が揃っておりベットでゆっくりすることも出来ます。
やっぱり嬉しいのは長いソファ。テーブルや椅子ではなく、ゆったりと出来るソファが別にあるのは普段疲れる日常から抜け出すことが出来るのにはポイントの一つです。
旅人垂涎のトランク、グローブトロッターにも似たものは開くことが出来ます。
扉を開くと現れたのはコンディメントバー、いろいろ揃っており、コーヒーマシンやティーポット。引き出しには様々なツール。果ては冷蔵庫まであるというシンプルながら見事な作りです。
ティーポットが急須なところが日本を取り入れてられている思いが伝わってきます。
illyのマシンも思いの外使いやすくてカスが出ないところも良いもの。
もちろんillyのカプセルもいくつか種類が揃えられており、ティーはTWGというこれまた嬉しい選択です。
グラスもゴブレット、タンブラー、ワイングラスと様々な形が揃えられているのも部屋でゆっくりしたい時にもまたありがたいものです。
冷蔵庫にはワインやソフトドリンクが。
すごいのはポット、バルミューダなんです。
illyのカフェで一息。
入り口を入るとバスルームがあり、間を通り抜けることが出来るのも動線が良く、バスルームからも外を眺めることも出来るのは面白いながらも素敵な配置です。
バスルームからはベッドルームと外を望むことが出来ます。
ガラスには電子シェードがつけられ、見えないようにも出来ます。
PRIVACYボタンが電子シェードのスイッチ。
アメニティ類はAGRARIA製品、これまた香りが良くて家でも使いたいと思うものです。
ソープも至る所に配置され、手を洗うたびに良い香りがほんのりと感じられて上品。
歯ブラシなども質が良いもので体用のタオルも木綿製で洗いやすいもの、繕うための裁縫道具もあったりと抜かりがない設備です。
トイレは別になっており、入り口側で夜中に起きても寝ている人を起こさないのも嬉しいもの。
最近増えたのがバスルームに体重計が置いてあること、それだけ日々の体重を記録している方も多いのでしょう。
化粧用の鏡もありつつ、円形に光が当たる大きな鏡は使いやすく、何をするにも見やすいのは真似したいところです。
さて、少し散歩しましょうか。エレベーターホールも広く海を眺めることができます。
なかなか他では見ることがないソファタイプ。
中庭にも出ることができ、まだ木々が育っていませんが今後どんな風景を見ることが出来るようになるのか楽しみです。
フィットネスジムも完備されており、24時間使用することが出来ます。LifeFitnessで揃えられており4種類あります。
・トレッドミル
・アップライトバイク
・リカンベントバイク
・エリプティカル
ストレッチエリアにもバランスボール、ポール、汗を拭くためのタオル、ミネラルウォーターも冷蔵庫に備えられています。
外を歩いて帰るとすっかりと暮れており、みなとみらい地区にある観覧車がホテルに映り込むのがまた素敵。
出かける前にテレビを使って依頼しておいたターンダウンサービス、30分刻みで指定することが出来ます。
ベッドに入りやすいように整えられ、パジャマも用意されています。このパジャマも肌心地が良く他には見られないもの。
肌心地が良いパジャマと寝心地が良いベッドで深く寝ることが出来、起き出した夜明け前に窓から見える海はなにか心を落ち着かせてくれ、水を見ることが出来るのは池であれ海であれ同じ効果があるものだと感じさせてくれます。
朝食はオーダー+ブッフェ、始めにコーヒーか紅茶、そして卵料理やパンケーキ、ワッフルから1メニュー選びます。
パンや肉類はブッフェですきなだけ。パンも種類が豊富でポップアップトースターでパンを焼くことが出来るのも嬉しいところです。
メニューの構成も飽きさせない見事と感じるものでどれも美味しく、どれも食べたいけれど食べきれないもの。
ジュース類は見たことないほど豊富でアップル、オレンジ等、そしてミックスジュースがあったのも印象的。ミルクも無調整のミルク、無脂肪乳、豆乳、アーモンドミルクと、こんなものまであるの?と驚くラインナップです。
まだオレンジジュースが載っているだけですが、早くも素敵な朝食を思わせるテーブル。
オーダーしたのはブルーベリーソースがけのブリュッセルワッフル、外側はサクッと、内側はフワッと絶妙に焼かれたワッフルに酸味を残して爽やかさを感じるブルーベリーのソースがまた相性が良くてもしカフェタイムにあれば来たいと思える素晴らしいものです。頻繁に泊まることは出来なくともカフェであれば。
ジャムは瓶ごと取ることが出来、オーストラリアのストロベリージャムは香りが良く、もちろんパンに塗っても美味しいものです。
残念ながら翌朝は雨降り、中庭へ出るための傘が用意されているのも嬉しい配慮です。
翌朝に知ることになるルーフトップ。
最上階のクラブフロアから出るため二の足を踏んでしまいましたが、ちょうど乗り合わせたスタッフに確認したところ問題なくルーフトップへ行くことが出来、クラブフロアではありますが、エリアが分けられています。
階段を登ると屋上の光を感じます。
ROOFTOP1859。横浜港開港の1859年にちなんで付けられた名前です。
前日に知っていれば夜の港を見ることが出来たのでしょう、重ね重ね残念なことですが次を楽しみにすることにしましょう。
まさにベイブリッジを眺めることが出来る場所、余計な光がなくゆったりと眺めることが出来る風景は見事なことでしょう。
レイトチェックアウトでゆっくりしましたが、名残を惜しんでまた伺うことにしましょうか。