台鉄台中站は台湾新幹線台中站の接続駅である新鳥日から2駅、過去には風情ある駅舎が綺麗と評判でしたが、台鉄の高架化に伴って駅舎も新しく変わっています。
バスターミナルから上がると目の前に現れた滑らかな曲線で構成された屋根が素敵。
新しさもありますが、なぜかこなれた雰囲気も感じる入り口があります。
この規模の駅舎でどれだけの乗降数があるのでしょうか。
ようこそ、来ましたよ。台中駅へ。
今回は乗ることはありませんが、時刻表を見ているのも楽しいものです。
19時台で1時間に6本と割と頻繁に発着している台鉄、バスの本数がこれだけ多くとも、新幹線に負けず本数があるのは素晴らしいところです。
バスターミナルとは反対側は雰囲気が全く変わり、住む人たちの雰囲気が感じられます。
地上へ降りると閑散としていますが、現在建設中の台中站は地上階は商業施設になる予定です。
広々としたタクシープールも、ワゴンで売る店も出てくるものでしょうか。
工事中で覗くことは残念ながらできませんでした。
出ると旧台中站のホームの名残を見ることができました。
線路はすでに撤去されてしまっていましたが、往時の台中站を見てみたかったものです。
完全になにもない空間が広がり、見通しの良さに鉄道があったのだと気づきます。
柱の形やアーチの取り方が日本でも戦前に作られた駅にまだ見られる様式です。
整備が終われば覆いも取れてホームが姿を現すのでしょう。
それまでもう一つの楽しみとしましょう。
新しい高架と旧駅舎、そして整備された公園にそびえ立つオブジェは新旧入り混じる不思議な空間が出来上がっています。
夜には旧台中站駅舎はライトアップされ、まるで光のショーを見ているようです。
見事な姿に来るのが遅かったかと感じるほどに高架前の駅に降り立ちたかったと思うものです。
色の違いやプロジェクターで映し出される光がすごく綺麗。
駅舎に比べて比較的新しい事務所として使われていた建物も
直線で構成された旧駅舎と曲線で構成された新駅舎が不思議なコントラストを表します。
奥は覗くことが出来ませんでしたが、人が改札をする仕組みももう見なくなりました。
駅舎を偲びながら光のショーを見る台鉄台中站、夜に散歩をしながら足を止めるのも素敵な時間になることでしょう。